私は北海道稚内市の小学校で勤務をしています。
2月のはじめのことです。娘がインフルエンザにかかってしまい、何日か「子の看護休暇」で教室を留守にすることがありました。その後出勤した朝のこと。担任が教室をあけると子どもたちは落ち着かなくなるもので「どんな雰囲気かな」と朝の会に行くと「せんせー、コロナの話して!!」の声がいっぱい。
担任しているのは4年生の子どもたち。報道を見て不安になったり気にしたりしていたのでしょう。時期的に中国・武漢の位置やクルーズ船のこと、飛沫感染と手洗いのことを、スマホで必死に正しい情報を調べながらも「小話」したことを思い出します。
そんな子どもたちとの授業は2月26日が最後になってしまいました。北海道は全国に先立って「1週間の臨時休校」を実施し、その後政府の要請を受ける形で春休みまで臨時休校になっています。「来週…とは言わないまでも3学期、また会えるよね」―――そんな気持ちで子どもたちを帰したのが、大きな節目となってしまいした。
こうして臨時休校が続く中で、あらためて「学校」という場所とその役割について考えています。ここでは学校教育という「子どもの居場所」について書いてみようと思います。